知能情報技術

知能情報技術では、人工知能(AI)を当社事業へ適用するための技術開発に取り組んでいます。設備を取り巻く様々な現象を人に代わってAIが学習し、新しい価値を生み出します。人口減少社会に対応するためのAI技術、車両走行試験を忠実に再現するドライブロボット制御技術、画像認識を活用した電車線設備のモニタリング技術をご紹介します。

電車線設備診断システム(画像診断)

CATENARY EYE(カメラ撮影画像解析)

  • トロリ線高さ、偏移、摩耗、硬点、接触力を測定
  • 電車線設備異常を検出

エレベータロープテスタ(画像診断)

画像解析技術でロープの状態を検査

車両線設備診断システム技術を応用

  • エレベータ高速走行中に計測
  • ロープ全長を一括計測(減径、変形等)

回転機設備診断システム(AI診断)

REMOTIER(回転機遠隔監視・診断)

  • 設備毎に最適な機械学習モデルを選定
  • 三相電流・電圧信号、振動信号、各種プロセス信号による多次元相関解析
  • 設備健全度、運転効率見える化、エネルギーマネジメント機能搭載

ドライブロボット

車両の走行性能をシミュレーション

深層強化学習

<入力>エンジン回転数、指令速度等
<出力>アクセル/ブレーキ操作量を推定

車両性能評価試験(モード走行)を高精度に実現

水力発電所運転支援システム

時系列AIによる予測技術を活用した水力発電運転計画支援システム

時系列データから将来を予測するAI技術を気象予測・流量変動に適用し、水力発電の運転効率を向上させます。気象情報とダム流入量の関係を学習したAIが、従来の経験に頼った運転から、データに基づく最適な発電計画を実現します。

  • 将来の気象情報からAIによってダム流入量を高精度に予測
  • 発電運転計画やダム水位運用の効率化により,発電電力量を最大化
  • 洪水対策と電力の安定供給の両立が可能
  • 運転員の負担軽減と,少子化に伴う将来的な技術継承の課題を改善

設計自動化システム

形状最適化技術と生成AI技術を活用したモータ自動設計システム

形状最適化技術と生成AIを組み合わせることで、モータ設計の自動化と高速化を実現します。最適設計データを学習した生成AIが、設計者の要求仕様に基づいて最適なモータ形状を短時間で提案し、従来の試行錯誤的な設計プロセスを革新します。

  • 設計者の要求仕様から生成AIによって最適なモータ形状を短時間で生成
  • 形状最適化技術により、従来設計を超える高性能設計を実現
  • 自動設計による工数削減と開発期間の大幅短縮
  • 設計ノウハウのデジタル化と技術継承の促進