明電舎と岡野バルブ製造(福岡)が
バルブの状態監視・予知保全における協業検討を開始
~大規模プラントのスマート保安やDX化へ~
株式会社明電舎(以下、明電舎)と岡野バルブ製造株式会社(代表取締役社長:岡野 武治/福岡県北九州市、以下岡野バルブ製造)は、明電舎の「AIによる回転機の遠隔監視・診断サービス『REMOTIER(リモーティア)』」と、岡野バルブ製造が提供する「バルブの遠隔診断技術『VQ-ORCL(VQ-オラクル)』」を融合し、原子力発電所、火力発電所などの大規模プラントにおけるスマート保安やDX化に向けた協業への検討を開始しました。
本協業の実現により、2026年度末を目標に新たなサービスを正式リリースし、発電所や大規模プラントにおける設備保守業務の効率化と安定稼働、スマート保安の高度化に貢献してまいります。
なお、両社協業による次世代スマート保安サービスは来年1月21~23日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される展示会「ファクトリーイノベーションWeek2026」の明電舎ブースにて出展予定です。
協業検討の背景
火力発電所や原子力発電所では、蒸気・水・油などの流体を適切に制御することが発電効率や安全性に直結します。バルブは流量や圧力を調整する役目を果たし、タービンやボイラーの運転に不可欠な中核部品です。しかし、これまで人手による定期点検に依存しており、状態監視による異常の早期検知や突発故障を防ぐための予知保全が課題となっています。
明電舎は2023年に「REMOTIER」の販売を開始し、水処理施設や工場施設で導入を進め、モーターや機械設備における保守業務の効率化・状態監視・予知保全に貢献してきました。一方、発電所向けの高圧バルブを製造する業界のニッチトップである岡野バルブ製造では、大規模プラントへのデジタル化ソリューションVQ(バルビキタス)事業の一環で「VQ-ORCL」の拡販を進めており、このたび両社の知見を融合し、バルブの次世代スマート保安の実現による新たな価値創出を目指すこととなりました。
両社の役割
明電舎:回転機の計測・解析技術の提供
REMOTIERが回転機の計測・解析技術を提供します。
高周波で電流・電圧を計測し、エッジコンピュータで処理するとともに、AIを用いてエッジコンピュータとクラウドで回転機の状況を解析します。
岡野バルブ製造:バルブセンシング技術の提供
バルブ駆動時の電流・電圧から有効データに変換、解析を行うことで、バルブの状態を非分解かつ遠隔から診断可能となるVQ-ORCL技術を提供します。
数万台にも及ぶVQ-ORCLによる延べ診断実績データと診断ノウハウを提供することで、ビッグデータに裏付けされた信頼性の高い新たな技術・サービスを構築します。
REMOTIERの計測・解析技術
VQ-ORCLの計測・解析技術
「ファクトリーイノベーションWeek2026」での展示について
展示会名:ファクトリーイノベーションWeek2026
URL : https://www.fiweek.jp/tokyo/ja-jp.html
会期 :2026年1月21日(水)~23日(金) 10:00~17:00
会場 :東京ビッグサイト
出展場所:S7-7
商談ご希望の方:https://meiden.form.kintoneapp.com/public/remotier-contact
岡野バルブ製造について
明電舎と岡野バルブ製造は本協業の実現により、日本国内のみならず、アジア、中東、オセアニア、南米などの火力発電所や原子力発電所にも融合サービスの展開を視野に入れます。また対象機器もバルブから水門、ダンパーなどの間欠動作機器に拡大し、2030年には3000台の導入を目指す構想です。両社は、お客様が必要とする次世代スマート保安に貢献してまいります。
参考
明電舎 AIによる回転機の遠隔監視・診断サービス REMOTIER(リモーティア)概要
https://www.meidensha.co.jp/products/ict/prod_08/prod_08_01/
岡野バルブ製造 バルブ(電動機器)の遠隔診断技術 VQ-ORCL(VQ-オラクル)概要
https://library.okano-valve.co.jp/english/pdf/ORCL-catalog_en.pdf
以 上
本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎
コーポレートコミュニケーション推進部 広報・IR課
電話 03-6420-8100
