社内のアイデアコンテストから誕生
“下水処理”がテーマのゲームアプリ体験版を「下水道展’25大阪」にて初公開
株式会社明電舎(以下、明電舎)は、下水処理の仕組みを楽しく学べるゲームアプリ『下水王国』を開発しました。水インフラ事業を持つ企業として下水道の大切さを多くの人に親しみをもって理解していただくため、社員有志のプロジェクトチームと、モバイル向けのアプリやコンシューマーゲーム用のソフトを開発するクローバーラボ株式会社(代表取締役:小山 力也/大阪市北区)ら外部クリエイターとの“共創”により制作を進めてきました。
明電舎では新規事業創出とイノベーションマインド醸成を目的に、アイデアコンテスト「MEIANチャレンジ」を開催しています。『下水王国』は2023年度の入賞をきっかけに、10名あまりの社員が事業化に向けて取り組んでいます。
2025年度中のローンチを目指し、まずは7月29日から8月1日まで大阪市で開催される「下水道展’25大阪」にて体験版を公開します。
『下水王国』のタイトルロゴ
開発の背景
下水処理は、私たちの生活と環境を支える重要な社会インフラである一方、その存在や役割が日常的に意識される機会は多くありません。明電舎では、長年にわたり日本全国の上下水道の構築に携わる中で、次世代に向けた水環境への理解と関心をどのように育むかという課題意識を持つようになりました。本プロジェクトでは「下水処理を楽しみながら学べる」手段としてゲームアプリに着目。社員有志のアイデアからスタートした企画が、外部パートナーとの共創を経て『下水王国』として開発されました。
ゲームの特徴
下水処理場の機能が停止し、人類滅亡の危機にさらされた仮想世界が舞台。下水処理の心臓部である反応タンクをモデルにしたフィールドで、ボルティセラやジオバクターなどの微生物を擬人化した「バクター」たちが活躍します。バクターは、微生物をモチーフにしたゲーム内のキャラクター「バクチモン」を操りながら、次々と流れ込む汚染生命体を迎え撃ち、下水を“浄化”していきます。プレイヤーにはキャラクターの育成やユニットの編成・配置といった戦略的な判断も求められる、ゲーム性の高い構成です。加えて、曝気量や溶存酸素(DO)の管理、エネルギー効率を意識した運用など、実際の処理現場でも重視される指標を取り入れ、遊びながら下水処理の考え方に自然と親しめる設計になっています。
各キャラクターは微生物の特性をもとに個性豊かにデザインされており、佐倉綾音さん、悠木碧さんらプロの声優陣によるボイス演出が作品世界を豊かに彩ります。
主なキャラクター(バクター・バクチモン)
明電舎では、引き続きお客様からのフィードバックをもとに本作の改良を重ね、キャラクターやステージの拡充を図ってまいります。その中で、学校や自治体、実際の処理場の関係者をはじめとする水環境に携わる皆さまと対話を重ねながら、計画・設計・シミュレーションといった視点も取り入れ、学びや気づき、さらには安心・安全な暮らしを支える下水道技術者の育成にもつながる展開を目指してまいります。
以 上
本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎
コーポレートコミュニケーション推進部 広報・IR課
電話 03-6420-8100