経営・財務

2019年 社長年頭挨拶

2019年01月07日

下記の文面は、明電舎で2019年1月7日朝礼時に行われる社長年頭挨拶の抜粋です。

株式会社 明 電 舎
取締役社長 三井田 健


あけましておめでとうございます。
さて、昨年を振り返りますと、世界は2年続けてトランプ大統領の政策に翻弄された感が強く、また米中貿易摩擦の激化やサウジ・欧州など随所での政情不安定など、緊迫した状況が続きました。一方、国内でも地震、台風、豪雨などの自然災害や名だたる企業の相次ぐ不祥事など、大変な年となりました。
また、AI、IoTやEV、自動運転といった言葉がメディアに出ない日はなかった様に思います。世の中の動きがより一層早まっていることを痛感しました。

いよいよ2019年が始まりました。今年も予測できない出来事が幾つも起こるでしょうが、私たち明電グループには、国内外の動きを注視しながら中期経営計画2020に掲げた施策を着実に実行することが重要だと思います。春には早くも2年目に突入します。今年は中計の目標達成に向けた大事な年です。次のステージである「ジャンプ」に向けて「力強いステップ」を踏み、成長基盤を構築していかなければなりません。

昨年6月に社長に就任して以来、私が様々なところで申し上げている大切にしていただきたい「4つの視点」がありました。
一つ目は「伝える力」、情報発信力。2つ目は「つながり力」を高めること。3つ目は「先を見る力」。4つ目は「並走活動」、同時並行して物事を進める力です。皆さんには、これらをしっかり心に刻んで中期経営計画2020の各自の目標に挑戦してほしいと、私は強く願っています。

【今年お願いしたいこと】
2019年を迎えて皆さんに特にお願いしたいことを4つお話しします。
まずは、「安全と健康」です。人は企業の宝です。「安全はすべてに優先する」ということを肝に銘じてください。安全の基本は徹底した双方向のコミュニケーションにあります。今一度原点に立ち返って、安全で安心して働ける職場づくりに取り組んでいきましょう。
次に「生産性向上」です。ものづくりに直接関わっている人だけではなく間接業務においても、AIやIoT、RPAなど様々なツールを最大限に活用して、仕事の効率を上げていきましょう。そして、業務改革で手に入れた時間を、研究開発や新規事業の開拓、さらなる効率化など競争力の源泉となる仕事に振り向けていきましょう。
業績の面では「収益力の向上」。特に社会インフラ分野の収益力向上と、海外事業の推進です。受注活動から製作・納入にいたる業務プロセスの大改革、ソリューション提案活動、調達力向上など、それぞれの課題解決に果敢に取り組んでいきましょう。そして、その取組みでは、繰り返しお話している“4つの視点”を大事にしてください
また、課題を解決するためには「スピード」が大事です。変化が激しい半導体や自動車などの業界だけではなくグローバル市場全体の変化の波は大きく、そして早いです。一歩乗り遅れるとスピードについていけずに脱落してしまうという危機感を、常に私は持っています。収益基盤である社会インフラの分野でも予断は許されません。お客様の課題を先取りした提案が出来ているか、お客様のニーズに応えているかなどは、1回や2回の訪問で分かることではありません。私の営業経験からも、スピード感をもってお客様と数多くコミュニケーションをとることは大事です。そのためには、書類作成や会議といった日常業務、情報共有や提案などを効率よくスピード感を持って行なうことが必要だと、私は考えます。

これら今日お願いしたことを常に頭において、今年2019年を皆さんと一緒に乗り切っていきたいと思います。
最後になりますが、世界中の明電グループの皆さん、そして皆さんを支えるご家族の健康を祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。

 

本件及び取材に関するお問い合わせ先

株式会社 明電舎  広報・IR部 広報課
電話 03-6420-8100