「下水王国」とは
下水処理場の機能が停止し、人類滅亡の危機にさらされた仮想世界が舞台。プレイヤーは綺麗な水を取り戻すため、微生物を元にしたキャラクターを反応タンクに配置して、流入する敵キャラ(汚れ)を浄化していきます。下水道の役割や仕組み、奥深さを楽しく学べる教育的要素を取り入れたゲームです。
社内アイデアコンテスト「MEIANチャレンジ」入賞をきっかけに開発がスタートしたゲーム『下水王国』。
社内有志のプロジェクトチームのメンバーに話を聞きました。
下水処理場の機能が停止し、人類滅亡の危機にさらされた仮想世界が舞台。プレイヤーは綺麗な水を取り戻すため、微生物を元にしたキャラクターを反応タンクに配置して、流入する敵キャラ(汚れ)を浄化していきます。下水道の役割や仕組み、奥深さを楽しく学べる教育的要素を取り入れたゲームです。
研究開発本部
セラミック応用開発部
オゾン技術開発課長
中川彰利
Akitoshi Nakagawa
人事統括本部
人事企画部
人事給与室 主任
友添航介
Kosuke Tomozoe
DX推進本部
デジタル基盤開発部
データ解析第二課 主任
榊原貴徳
Takanori Sakakibara
研究開発本部
セラミック応用開発部膜・
水素デバイス開発部
佐藤拓哉
Takuya Sato
中川:子どもの頃からゲームが好きで、就職活動ではゲーム会社も受けたほど。入社後もくすぶるものがありました。「MEIANチャレンジ」を知ってチャンスだと思い、自分の専門である水処理をテーマにしたゲームを思い切って提案しました。水が循環する上で活躍している微生物にフォーカスしたゲームなら、楽しみながら水処理の仕組みを知ってもらえるのではと考えました。
友添:私や榊原さんはイノベーションサロンを通じてプロジェクトに参加しました。はじめは「ゲーム制作なんて許されるの?」と半信半疑でしたが、IT系のプロジェクトに関われる貴重なチャンスと考えました。
榊原:私も元々ゲームが好きで、自分の持つプログラミングのスキルを活かせると思ったんです。
佐藤:私はマンガ好きという点を買われてスカウトされたのですが、微生物を可愛らしいキャラクターにするのに苦労しました。中川さんがまとめたミドリムシの特徴を見ながら「ここに鞭毛が!」など細部までこだわり抜きました。
榊原:実際の水処理プロセスの複雑さをどこまでゲームに反映させるか、バランスが難しかったです。中川さんの頭の中のアイデアを形にするのは想像以上に大変でした。
友添:イメージを共有するには、大雑把でも図や絵でアウトプットして、認識をすり合わせることが大切でしたね。
中川:明電舎で前例のないゲーム発売を実現するために、本当にいろいろなことをやってきました。ゲーム制作はもちろん、特許出願や各種規約の整備、知財・法務リスクの洗い出しと対策まで、すべて「ゼロ」からの積み上げでした。チームとしても異分野への挑戦の連続で、社内のさまざまな部門と密に連携しながら進めてきました。さらに、クローバーラボさんをはじめとする社外の皆さんの支えがあったからこそ、本作は完成し、リリースを迎えられるところまで来たのだと感じています。
今回の取り組みは、単なるゲーム開発にとどまらず、明電舎にとっての新しい挑戦そのものだったと思っています。
榊原:ゲーム中のユーザーの操作から収集されるデータを、当社の水インフラ事業に活かすアイデアを突き詰めたいです。監視制御や維持管理などに活用できないかなと。
佐藤:私自身がイラストを描くのが大好きなので、キャラクターの魅力をもっと引き出せればな、と思っています。一般の方々にも水処理の世界をもっと身近に感じてもらいたいですね。
友添:各種展示会やイベントなどで実際にゲームに触れていただいた皆さんの反応から、このゲームが社会に貢献できるかもしれないという実感があり、大きなモチベーションになっています。
中川:下水って、普段は見えないので、事故が起きた時だけ注目されがちなんです。でも本当は、何も起きない状態こそが技術に支えられている価値なんですよね。その価値が伝わらないままだと、人も技術も減ってしまう。それが一番怖いことだと思っています。本作は「下水道展’25大阪」への体験版出展を皮切りに、本当に多数のTVや新聞などに取り上げていただきました。このゲームが広がることで、下水道の役割を正しく理解してもらうきっかけになれば嬉しいです。
今回、前例のないゲーム発売が実現可能なところまできたことで、「明電舎って、ここまでやれるんだ」という強い手応えを感じました。皆さんの力があれば、きっと他のことも実現できるはずです。ぜひ勇気を出して、自分のアイデアに挑戦してみてください。やってみると、きっと楽しいですよ。