Vol.313 No.2, 2007

2007年

材料技術特集

ハイテクと浮世絵シリーズ
歌川(安藤)広重 東海道五十三次<保永堂版>/
藤枝人馬継立(ふじえだじんばつぎたて)

初摺りは1833(天保4)年頃

宿場の問屋場(といやば)の情景である。隣町から荷を運んできた人足(にんそく)と馬が、この場の人足と馬に引き継ぐ作業--これを継立(つぎたて)といった--を行っている。
画面左手では、荷を担いできた人足が一服したり手ぬぐいで身体を拭ったりしている一方で、画面手の笠をかぶったお役人の前では、人馬の数や賃金を記録する帳付(ちょうづけ)が、帳面片手に忙そう。待ちわびる顧客のため手際よく進められてゆく出荷の様子を、広重は斜めに伸びる大胆な構図描いてみせた。
そして、問屋場の前で出荷を待っているのは、大電流急速充放電特性を生かして、省エネルギー及環境に優しい電源システムを構築する明電舎の「電気二重層キャパシタ」である。お客様の需要を高能で満たすこの商品は西へ東へ、北へ南へと、次々と出荷されて各地で活躍し好評を得ている。

目次
一村信吾 2
川村貴保 4
材料技術開発
安藤保雄
伊藤裕通
堀越 論
渡邉裕之
6
山田真一 10
分析技術
石垣治久
小山哲雄
16
細野奈穂子
小田俊夫
21
吉岡靖浩
橋本敏雄
25
富田 誠
稲垣静枝
糸永眞吾
村山盛治
福泉敦尚
藤田昌司
29
解析技術
山本晴生
渡辺広光
大塚満章
34
材料応用
西口哲也
亀田直人
花倉 満
40
45