
無停電電源装置(UPS)無停電電源装置(UPS)とは
無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power System)は停電や瞬時電圧低下など、商用電源における電源障害が発生した場合にも蓄電しておいたエネルギーを使って、重要設備に安定した電力を供給し続ける電源装置です。
この特徴から高い付加価値を持つデータや設備保護用、公共性の高い放送用、病院の医療用などの電源として多く用いられています。
用途・ソリューション
無停電電源装置(UPS)ラインナップ
シリーズ名 |
出力相数電圧 |
容量(kVA) |
対応システム |
用途 |
対応蓄電池 |
備考 |
三相200V |
20/30/50/75 |
単機・ 待機冗長 (共通予備) |
データセンタ |
鉛 |
全容量 |
|
三相400V |
500 |
単機・ 待機冗長 (共通予備) |
データセンタ |
鉛 |
効率97%以上 |
用途
明電無停電電装置(UPS) THYRICシリーズは金融関連、放送関連、省庁(県庁舎・市庁舎)、公共施設、データセンタ、一般ビルなどの様々なお客様の重要負荷設備に対して導入実績があり、お客様のニーズに合わせて最適なUPSシステムをお客様にご提供します。
病院へのUPS設置の必要性(JIS T 1022 : 2006 「病院電気設備の安全基準」より)
電源の遮断による機能の停止が医療に重大な支障をきたす恐れがある医用電気機器などを使用する医用室の電源回路には、その使用目的に応じて非常用電源を摘要する必要があります。特に、手術室やICU、CCU等の医療設備に対しては、商用電源が停止したときに0.5秒以内に電力を供給できる瞬時特別非常電源が必要となります。さらに、最近では医療機器の高性能化に伴い、0.5秒以内でも機器電源がリセットされてしまうという報告もあります。 そのため、停電時、無瞬断で給電を継続する常時インバータ給電の無停電電源装置(UPS)の採用を推奨します
無停電電源装置(UPS)のしくみ
- 通常時
整流器で直流に、インバータで交流に、2度変換して負荷に安定した電源を供給します。また、併せて蓄電池を充電しています。 - 停電時
整流器は停止し、蓄電池の放電によりインバータは運転継続し、負荷に電源を供給し続けます。 - 故障時
無瞬断でバイパス給電に切り替わり、負荷に電源を供給し続けます。
各システムのご紹介
単機システム
並列冗長(個別バイパス)システム
待機冗長(共通予備)システム
規格(JEC‐2433)について
JEC-2433 出力電圧過渡変動特性最高水準【クラス1】準拠
UPSは重要負荷に安定した高品質な電源を供給するシステムであり、その性能を表す指標の一つとして、JEC規格に『JEC-2433 出力電圧過渡変動特性』があります。この規格は系統側で停電/復電や100%負荷急変などが発生した際に、UPSの出力電圧に定常状態からどれだけの変動があるかについて評価したもので、世界最高水準の【クラス1】では電圧変動率±30%未満(5ms以下)が要求されます。
当社のTHYRIC 5000/7000ともにJEC‐2433‐2003で規定されている出力電圧過渡変動特性の【クラス1】に準拠しており、停電/復電や100%負荷急変時においても出力変動が最小限に抑えられた、高品質・高信頼性電源としてお客様に安定した電源を供給することができます。
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