太陽光発電システム SP320シリーズ
系統連系・非発連系・自立運転の3モードで運転できる業界初(*)のパワーコンディショナです。
CO2削減を目的とし、発電した電力を需要家設備内で消費する「自家消費型太陽光発電システム」に最適な設計としました。系統停電時に特定負荷へ給電する機能を充実しており、災害時における通信・移動・照明・調理手段の確保による地域貢献・レジリエンスに貢献します。
(*)2016年11月現在 当社調べによる
製品特長
SP320シリーズ(容量:250kW / 100kW)は、自家消費太陽光システムに適したパワーコンディショナです。
安全・安心を重視し、商用周波絶縁トランスを内蔵しています。パワーコンディショナで直流と交流の絶縁ができているため、万が一直流側で事故が発生した場合お客様設備への波及を抑えることができます。
従来の系統連系モードに加えて、商用系統停電 / 災害時に使用できる非発連系モード、自立運転モードを具備しました。CO2削減・環境負荷低減だけでなく、防災 / レジリエンス対策・BCP対策にも貢献します。
低圧直流電圧上限750Vまで入力できます。直列数を増やすことで、集電付帯設備削減しました。低圧の施工基準で工事可能です。(例)パワーコンディショナの周囲に柵を設置する必要がありません。
- 商用周波絶縁トランス内蔵。太陽光側の事故が発生してもお客様設備側への影響を抑えます。
- 激甚化する災害に対応。商用系統停電時に特定負荷へ給電します。
- 非発連系機能。非常用発電機と連系運転することで太陽光の電気を100%活用できます。非常用発電機の燃料消費を抑え、長時間負荷へ給電することができます。
- 自立電源。大容量の自立出力を一括で確保できます。定格容量の30%を出力します。
- 低圧上限750Vシステム。低圧の施工基準を適用いただけます。低圧の範囲内で直列数を最大化し集電付帯設備を削減します。
- 100kW機は交流出力電圧200Vに変更可。低圧母線に接続できます。
- タッチパネル採用による視認性、操作性の向上。
- 塩害・寒冷地域へ設置可。専用パッケージをご用意しました。
仕様一覧
形式 | SP320-250T-N | SP320-250T-G | SP320-100T-N | SP320-100T-G | |
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直流入力 | 入力電圧範囲 | 400V~750V | |||
MPPT動作電圧範囲 | 400V~750V | ||||
最大入力電圧 | 750V | ||||
最大入力電流 | 800A | 400A | |||
入力回路数 | 最大2回路(ケーブルサイズ最大325sq) | ||||
交流出力 | 電気方式 | 三相3線式 | |||
絶縁方式 | 商用周波絶縁トランス方式 | ||||
定格出力電力 | 250kW(250kVA) | 100kW(100kVA) | |||
定格出力電圧 | 420V/440V | ||||
定格出力電流 | 344A/328A | 138A/132A | |||
定格周波数 | 50Hz/60Hz | ||||
電流ひずみ率 | 各次3%以下 総合5%以下(定格運転時) | ||||
出力力率 | 遅れ0.99以上(定格運転時) | ||||
出力回路数 | 1回路 最大2条 (ケーブルサイズ最大325sq) |
1回路 最大2条 (ケーブルサイズ最大200sq) |
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変換効率 | 96.5%以上(定格運転時、JECの裕度を含む) | ||||
設置環境 | 設置場所 | 屋内 | 屋外※ | 屋内 | 屋外※ |
保護等級 | IP20 | IP44 | IP20 | IP44 | |
許容周囲温度 | -5℃~+40℃ | -10℃~+40℃ | -5℃~+40℃ | -10℃~+40℃ | |
許容周囲湿度 (結露なきこと) |
5%~85% | 5%~100% | 5%~85% | 5%~100% | |
寸法・重量 | 寸法 (幅×高さ×奥行き) |
1200×1950× 1000mm (ファン部を除く) |
1300×2730× 1200mm (天井奥行き1700mm) |
900×1950× 1000mm (ファン部を除く) |
1000×2730× 1200mm (天井奥行き1700mm) |
概算質量 | 2000kg | 2650kg | 1200kg | 1750kg | |
表示・ 通信機能 |
操作画面(扉面) | タッチパネル式(TFTカラーLCD、4.3型ワイド) | |||
外部通信 | RS485(2線式)当社プロトコル(Modbus-RTU準拠) | ||||
機能 |
非発連系機能 |
○ |
○ |
○ |
○ |
自立運転機能 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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準拠規格 | 分散型電源系統連系用電力変換装置(JEC 2470-2005) | ||||
系統連系規程(JEAC 9701-2012) |
オプション機能:自立運転
自立運転機能を使用する場合には、別途切替盤が必要となります。
自立運転は手動操作により運転開始します。
自立運転時パワーコンディショナが電源となるため、複数台を自立運転させる場合は個別に自立回路を設ける必要があります。
最大出力電力は日射量と太陽光発電パネルに依存します。
オプション機能:非常用発電機連系機能
出力制御
発電事業者に義務付けられる「出力制御」に対応しています。出力制御ユニットからの出力指令を受信して、出力電力の上限を制御する機能です。出力制御ユニットとPCSの通信が途絶した際は、PCS内部に保存した固定スケジュールを使用することで運転継続できる機能(※)を搭載しています。※予めPCSに固定スケジュールを設定する必要があります。使用前に電力会社との協議が必要です。
当社製パワーコンディショナは下図における狭義のパワーコンディショナです。出力抑制に対応するためには、出力制御ユニットの追加と、パワーコンディショナのソフトウェア改造・パラメータ変更が必要です。出力制御ユニットはお客様にてお手配くださいますようお願い申し上げます。ソフトウェア改造・パラメータ変更はメーカ作業員にて実施いたしますので、弊社へお問い合わせください。
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