蓄電池用交直変換装置(電力貯蔵システム) 共通Enel Distribuzione 大容量リチウムイオン蓄電池システム

2MW-1h(2MWh) 大容量リチウムイオン蓄電池システム
導入効果

・再生可能エネルギー導入に伴う系統周波数・電圧の変動緩和
・ブラックスタート可能な自立運転機能による、系統停電時の非常用電源
・電力系統監視制御システム(SCADA)からリアルタイムで制御可能
・イタリア国内最大級のリチウムイオン蓄電池システム

導入の背景

蓄電用PCS(単機容量250kVA)

地球温暖化、化石燃料枯渇問題への取り組みとして、イタリアでは太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーの導入が進んでいますが、それに伴い需給調整や電力品質確保が困難になることが予想されています。そこで、不安定な再生可能エネルギーとの協調制御運用を行うための大容量蓄電池システムを変電所に設け、効率的な運用を検討していました。

大容量リチウムイオン蓄電池システムの特長

本システムはイタリア国内最大級のリチウムイオン蓄電池システムであり、以下の特長を有しています。

  1. 1.蓄電池容量は2MWhに達します。充電/放電共に2MWで運転可能です。
  2. 2.リチウムイオン蓄電池の単機容量は250kWh(250kW-1h)です。これを250kVAのPCSと組み合わせて、8台並列制御により2MWのシステム容量を実現しました。系統連系中に加えて、停電時・自立運転の最大出力も2MWです。
  3. 3.主な機能は以下の通りです。
    ○ ピークシフト/ピークカット運転
    ○ 自端制御による電力品質改善(周波数・電圧変動調整、瞬低補償、力率調整)

    ○ ブラックスタート可能な自立運転機能(非常用電源)

    ○ LVRT(Low Voltage Ride Through)に対応(イタリア系統連系規程CEI0-16に準じる)

この事例で採用している製品・サービス