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環境技術の国際的なプラットフォーム「WIPO GREEN」に 
「バッテリ試験用充放電装置」を新たに登録しました

2024年02月29日

株式会社明電舎(代表取締役 執行役員社長:井上 晃夫/東京都品川区、以下明電舎)は、国際連合の世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization)が運営する環境技術の国際的なプラットフォームである「WIPO GREEN」に、新たに「バッテリ試験用充放電装置」(以下本製品)を登録しました。

明電舎は環境技術として、2022年2月に「エコタンク形真空遮断器」を、同年12月に水資源の有効活用に貢献する「水処理装置用セラミック平膜」を登録しており、本製品が3例目の登録となります。

なお、明電舎は環境技術の活用と普及を促進する「WIPO GREEN」の趣旨に賛同し、2022年3月より、その活動を支援するパートナー企業として「WIPO GREEN」に参画しています。

「バッテリ試験用充放電装置」

本製品の特長

  1. 540kWの容量により、電気自動車はもちろん、電動化が進む船舶や建設機械、定置型蓄電システム等で用いられる多様なバッテリの評価に適用可能。
  1. 出力電流の大きさによってHigh、Middle、Lowの3つのレンジを使い分けることで、大電流から低電流まで高い精度を確保。これにより、異なる容量のバッテリに柔軟に対応でき、小型から大型まで蓄電池を用いた機器の開発に利用可能。

  2. バッテリ評価の信頼性向上に寄与する下記の仕様・性能※1を実現。
  • 電流出力精度:±0.3%F.S.
  • 電流収束幅:±0.1%F.S.※2
  • 電流応答性能:10ms以内に±0.1%F.S.に収束
  • オーバーシュート量※3:1%以内

  1. 高効率な電力変換(94%以上:定格負荷時)※4で、エネルギー使用効率向上と運用コスト削減を実現。

  2. 放電時の電力を試験設備の電源系統へ回生することで、エネルギーの有効活用が可能。



本製品は、バッテリの研究・評価における精度と効率を高め、バッテリを用いる様々な機器のさらなる性能向上・普及に貢献します。また、エネルギーの効率的な利用やCO2排出削減を推進するためのバッテリ技術の開発や改良を可能にし、環境技術の発展と持続可能な社会の実現に大きく寄与します。

明電グループは、各種バッテリの試験に対応すべく、引き続き充放電装置の大容量化を図る研究開発や製品化を進め、環境問題の解決に努めるとともに、今後も、WIPO GREENのパートナー企業として、環境技術の開発や知的財産活動を通じた環境技術の利用促進に貢献してまいります。

以 上

※1:当社試験環境による
※2:リプル分の実効値換算
※3:立ち上がりの際に定常値を超えて、上方向に突出した波形を指す
※4:当社測定条件による

製品仕様(今後ラインナップを追加予定)

詳細は、下記ページまでお問い合わせください。
お問い合わせ | 明電舎 (meidensha.co.jp)

WIPO GREENへの登録技術一覧(2024年2月現在)

・エコタンク形真空遮断器(登録:2022年2月)
Wipogreen Database
エコタンク形真空遮断器(乾燥空気絶縁) | 真空遮断器(VCB) | 明電舎 (meidensha.co.jp)

・水処理装置用セラミック平膜(登録:2022年12月)
Wipogreen Database
セラミック平膜システム | 水処理製品 | 明電舎 (meidensha.co.jp)

・バッテリ試験用充放電装置(登録:2024年2月)
Wipogreen Database

参考リリース

2022年3月28日
明電舎は環境技術のプラットフォーム
「WIPO GREEN」にパートナー企業として参画しました
https://www.meidensha.co.jp/news/news_03/news_03_01/1242933_10499.html

本件及び取材に関するお問い合わせ先

株式会社 明電舎  
コーポレートコミュニケーション推進部  広報・IR課
電話 03-6420-8100