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双日-インドL&T共同事業体から貨物専用鉄道向け変圧器を受注しました

2017年07月27日

株式会社明電舎(取締役社長:浜崎祐司 / 東京都品川区、以下明電舎)は、双日株式会社(東京都千代田区、以下双日)とインドのラーセン・アンド・トゥーブロ社(Larsen&Toubro Ltd.、以下L&T社)の共同事業体より、インド貨物専用公社が手掛けるデリー~ムンバイ間貨物専用鉄道(Western Dedicated Freight Corridor、以下DFC西線)へ納入するスコット巻線変圧器11台及び単巻変圧器84台を受注しました。DFC西線事業建設プロジェクトにおいて、JICAによる円借款にて資金提供があり、本邦技術活用条件が付帯される条件のもと、優れた技術が途上国へ提供されます。

本案件は、明電舎とインドにある変圧器製造会社 プライム明電(以下PML)との共同受注で、スコット巻線変圧器及び単巻変圧器をバドダラ~ムンバイ間に納入します。なお、2016年12月に受注したレワリ~バドダラ間のフェーズ1に続き、フェーズ2の受注になります。

現在、世界の変電機器市場はグローバルメジャー企業とローカル企業がシェアを占有しています。その中で、明電舎は、変電事業戦略のひとつである拠点重視策として、変圧器納入国であるインドにて、PMLの立地を最大限に活用し拡販に努め、さらに2016年6月にPML株式追加取得を行い、持株比率を60%にし子会社化いたしました。それらの取り組みの成果として、このたびの受注となりました。今後、明電舎の変電事業は、2020年に売上高650億円を目指します。

明電舎は今年120年周年を迎えました。社会インフラを支える企業として、より豊かな未来をひらくため、今後も多様化する世界の変電ニーズにお応えして参ります。



 
今回当社が納入する変圧器はフェーズ2工期のVadodara~Mumbai(バドダラ~ムンバイ)間の全長423㎞に設置されます。

スコット巻線変圧器(Scott TF)について




<製品特長>
◆防音壁による低騒音化により建屋レス
◆電界強度解析技術によりコンパクト
◆フル絶縁によりアレスターを省略
◆変圧器定格:132/55kV 60/84/100MVA および
220/55kV 60/84/100MVA
特別高圧、または超高圧の三相電力を、
2組の単相電力に変換する電鉄特有のき電用変圧器です。


単巻変圧器(AT)について



<製品特長>
◆ATき電方式に適用
◆各変電ポストに設置され、レール電流吸上げ効果を向上
◆変圧器定格:55/27.5kV 8MVAおよび14.3MVA
明電舎およびPMLが納入する変圧器は、交流き電システムである
ATき電方式を実現するためのき電用変圧器で、国内の新幹線等で採用されている製品です。明電舎は約400台の納入実績があります。

プライム明電 概要

会社名:Prime Meiden Limited
所在地:ハリヤナ州グルガオン
代表者の役職・氏名:社長・五十嵐 和巳
事業内容:電力用変圧器製造および変電EPC
設立年月日:2014年4月1日
従業員数:425名(2016年12月末日現在)

本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎  総務部 広報課
電話 03-6420-8100