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リペア部門回転機の故障事例

回転機の故障は、メンテナンスが適正に行われていないことが原因で多く発生しています。以下に 故障事例を紹介します。故障を未然に防止するために定期的なメンテナンス・計画的なオーバーホールを推奨いたします。

事例1:巻線形誘導電動機二次側回路短絡事故

  • 定格:330kW-4P-6600V-60Hz
  • 状況:モータ始動操作直後、スリップリング付近からスパークと煙が発生し、受電盤の過電流リレーが動作して設備停止。
  • 原因:ブラシ摩耗粉によりスリップリングが汚損し、トラッキングが発生。二次側回路で短絡事故が発生した。
  • 修理内容:スリップリング新規交換、回転子コイル巻替えを行った。

巻線形誘導電動機二次側回路短絡事故

事例2:固定子巻線焼損事故

  • 定格:160kW-14P-400V-50Hz インバータ駆動
  • 状況: 受電盤の過電流リレーが動作し設備停止。修理のため当社へ搬入。受入検査で固定子コイルが焼損し レアショートした箇所を発見した。
  • 原因:コイルエンド汚損とインバータサージによる部分放電で電線被覆が劣化し、レアショートが発生した。
  • 修理内容:固定子コイルの巻替えを行った。

固定子巻線焼損事故

事例3:モータ軸受焼損事故

  • 定格:900kW-2P-400V-50Hz
  • 状況:直結側軸受から煙が発生し火災報知器が発報。緊急停止。
  • 原因:定期的な注油が行われておらず、潤滑用グリースの不足で軸受が焼損した。
  • 修理内容:シャフト・ブラケット修正加工、軸受箱を新規に製作しベアリング交換を行った。

モータ軸受焼損事故

事例4:発電機 電機子巻線事故

  • 定格:750kVA-10P-6600V-50Hz
  • 状況:絶縁抵抗低下のため 工場に搬入。受入検査で電機子巻線の絶縁物表面にトラッキングの発生を見つけた。
  • 原因:使用環境にあったメンテナンスが行われておらず、絶縁表面に多くの塵埃が付着していた。また、高湿度環境で結露が発生し、吸湿で部分放電を誘発したため、絶縁物表面にトラッキングが発生した。
  • 修理内容:電機子巻線の巻替えを行った。

発電機 電機子巻線事故

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