MEIDEN 明電舎

GLOBALグローバル展開

明電グループは、アジアを中心とする新興国の社会インフラ事業に広く参入し、数多くの実績を残してきた。電気の無い地域に電気を灯し、汚れた水をきれいな水にし、その国の課題を解決し、人々に豊かな生活を届けてきた。これからも、国とともに成長する事業を展開していく。世界でも明電舎の「ものづくり」を展開していくために様々な取り組みを行っている。

海外拠点

インフラが変われば、
世界は変わる

SINGAPOREシンガポール

先進的な水処理技術で水環境を守る
~ ジュロン再生センターに大型水再生利用設備を建設し実証実験を実施~

シンガポールで水事業全般を所管する政府機関であるシンガポール公益事業庁(PUB)と共に、明電舎はセラミック平膜を用いたMBRプラントを建設し、2014年3月に運転を開始した。

セラミック平膜は、排水のろ過工程に用いる製品で、下水処理施設や工業排水処理施設のろ過水槽で使われている。

これは、当社の電気設備の絶縁体や避雷器の素子などで培ったセラミックの技術を応用したもの。耐久性・メンテナンス性に優れ、化学薬品や熱にも強い。つまり、生活排水、工業排水に含まれる薬品や溶剤から川や海を守ることができる。特に生活排水にはリンや窒素など有機物が多く含まれており、これが原因で赤潮が発生することもある。だから、セラミック平膜は、自然を汚さないという役割だけでなく、生態系も守っているといえる。

このセラミック平膜が完成するまでに多くの課題に直面した。その中でも最大の課題は目詰まりだった。幾度もの実験・研究を行い、洗浄の手法や薬品濃度を変えて、克服した。

そして、今回新たにジュロン水再生センターに建設した大規模な水再利用設備で、セラミック平膜の工場排水再利用の有効性を示す大きな実績となった。

セラミック平膜が工場排水の再利用や海水の淡水化前処理などに利用されるようになれば、環境にも優しい排水処理が実現する。自然環境を守る「ものづくり」も明電舎の大切な役割だ。

※MBR:膜分離活性汚泥法

セラミック平膜によるろ過工程
ろ過後の水

LAOSラオス

小水力発電で、ラオスの村に電気を届ける
~持続可能な電力供給を目指して、小水力発電で非電化村落に電気を届ける~

インドシナ半島の中央に位置し、メコン地域の要衝をなしている国、ラオス。

ラオス政府は2020年までに国全体の電化率を90%にすることを目標に掲げているが、ラオス最北に位置するポンサリ県の電化率は23%(2012年6月時点)。これはラオス国内でも最も低く、大部分は中国からの割高な電力に頼っている。この地域の電化率を60%にまで引き上げるためにODA事業(無償資金援助)として発足したプロジェクトに明電舎が挑んだ。

ポンサリ県のような地方部への電力供給は、数百km に及ぶ長距離中圧配電線によって行われていることが多く、系統末端での電源設備も少ない為、電圧降下や送電ロス、周波数変動等の技術的問題が発生する。また、単回線の長距離配電であるため、事故発生時の影響が広範囲に及ぶなど、電力供給の信頼性も低い。

そうした課題を克服するため、本プロジェクトではメコン川の豊富な水資源を利用し、村の近くに単機容量150kWの水中タービン発電機を3台設置したり、屋外に昇圧変電所も設置し、総出力450kWの小水力発電所の設備の納入と据付工事、試験を行った。雨季には3台運転、乾季には1台運転と、大きく季節変動する河川水量に応じて運転台数を制御しながら効率よく発電をしている。2015年に発電所が完成し、10の村、約580世帯の電化が実現した。電気が来るようになって、村の人達も電化製品が使えるようになった。夜も勉強できるようになった。精米所も作ることが出来た。電気で人々の暮らしが変わる。世界中の人々に豊かな生活を届けるために、私たち明電舎は力を注いでいる。

MALAYSIAマレーシア

マレーシア 最大級電鉄プロジェクト「KVMRT」受注
~東京―八王子区間と同じ総延長51㎞ クアラルンプールの大動脈を創りだす~

2012年9月に受注が決定したマレーシアの電鉄プロジェクト「KVMRT」。近年都市交通のインフラ整備が活況を呈しているアジアにおいても最大級のプロジェクトであり、営業区間の51kmは、東京で例えれば中央線の東京-八王子区間とほぼ同じ距離。明電舎は電力関係を一手に担うシステムコントラクターとして単独受注した。

電車走行、駅設備などに電力を供給するための最新鋭技術を備えた交流・直流の電力設備、中央監視制御装置を全路線に亘って建設するほか、線路に沿って33kVの配電網と電車線供給を整備するためにパワーケーブルだけで800km以上も施工するビッグプロジェクトだ。2016年末に部分開通、2017年の後半には全線開通を目指す。完成するとクアラルンプールの経済地域を中心に東西のベッドタウンを繋ぐ大動脈となりマレーシアの人々の生活、ビジネスを大きく変えることになる。人々の生活、その国の成長をサポートする。そのために明電舎は邁進している。

新たな
パートナーシップの構築

INDIAインド

変圧器製造会社への出資
~インドおよびインド以西の新興国への参入を目指して、新たなパートナーシップの構築する~

インドの電力用変圧器製造販売会社であるPrime Electric Limited(以下PEL社)に出資し、パートナーとして資本提携した。PEL社は、最新鋭の大形電力用変圧器製造設備を保有し、インド国内市場はもとより中東、ロシア、CIS諸国、アフリカなどの輸出市場へビジネス拡大にも力を入れている。当社は東南アジア、中国に強みがあり、今回の資本提携で、インドおよびインド以西の新興国への参入を図り、更なるグローバル展開と事業拡大を推進していく。

GERMANYドイツ

世界の電力の安定供給を支える
~ドイツ避雷器メーカーTRIDELTA社を買収し、販路、生産能力を拡大~

避雷器は、落雷などで発生する過電圧から送電線や変圧器などの電力機器を保護し、停電を防ぎ、電力供給に支障をきたさないにするための機器。

明電舎は、1975年に世界初の電力用酸化亜鉛形ギャップレス避雷器(MOSA)を開発し、世界70か国以上の国で電力の安定供給を支えている。また、2014年にはIEEE(注)から「IEEEマイルストーン」に認定されるなど、世界が認める技術だ。

2015年には避雷器製造販売会社である 、TRIDELTA社を買収することで、日本・中国・ドイツの三拠点体制とし、販路・生産能力を拡大するとともに、生産体制の最適化、共同製品開発等の技術交流を進め、高品質・高性能の電力用避雷器を世界に広めていく。

※IEEEマイルストーン:アイトリプルイー マイルストーンは、IEEEが電気・電子技術やその関連分野における歴史的偉業に対して認定する賞。

海外での現地化を目指して

THAILANDタイ

東南アジア研修センターの設立
~グローバルな視野とノウハウで日本国内同様の高品質なエンジニアリングサービスの提供を目指す~

明電グループは、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、米国、中国、中東諸国に亘り海外エンジニアリング拠点を展開。その国々の事情に精通した現地ナショナルスタッフと日本人エンジニアで、海外プラント建設からメンテナンスまで幅広く対応している。海外向けの製品の開発、生産、販売の「地産地消」を強化し、海外での品質保証、保守サービスをより強化していく中で、グローバル人財の育成は欠かせない。ASEAN地域の更なるビジネス力強化に向けて、2014年にタイに東南アジア研修センターを設立した。電気設備や機械設備を含めた施工、メンテナンスなど総合的なエンジニアリング力の向上を目指し、現地ナショナル社員の研修を行っている。