MEIDEN 明電舎

CLOSE UP機械系先輩社員

社会が求める試験システムを目指し
技術の研鑽を重ねていく

動力計測システム工場 技術部 技術第二課

清水 貴浩TAKAHIRO SHIMIZU

2004年 入社

自動車の動力性能を正確に測る技術

明電舎では、自動車の開発・審査に使う試験システムを開発し、自動車メーカーや車載製品のメーカー、あるいは燃費や排ガスの測定を行う公的機関などのお客様各社に提供しています。私は、試験システムの中核とも言えるダイナモメータの機械設計を担当しています。ダイナモメータとは、自動車の動力を高精度に測定できる機械で、主に自動車の性能試験や燃費計測に使われる計測装置です。その設計には、強度や振動、冷却の課題解決が必須であり、高速回転する機械であることから軸受などの知識も必要です。現在は、新型のダイナモメータの開発を任されています。今までの性能を大幅に改善した新型製品で、明電舎の新しい技術が多く詰め込まれており、それが、高い性能と品質を可能にしています。まだ試作の段階ですが、これが完成すれば、今以上にお客様の自動車開発に貢献できると確信しています。この思いが今の私の原動力になっています。

積み重ねた知識と経験が競争力に

ダイナモメータの機械設計は、4大力学(機械力学・材料力学・流体力学・熱力学)の知識が必要不可欠です。開発効率を向上させるには、CAE解析を使った強度解析・振動解析も必要になります。また、私は学生時代に、火力発電用ガスタービン用ロータ材料特性の研究で金属材料に関する知識を身につけましたが、今でも製品の強度検討に役立っています。明電舎のダイナモメータ開発には100年近くの歴史があり、多くの技術者の努力による知識と経験が詰まっています。今、新製品開発に携わりながら感じることは、このノウハウが、新たな製品検討を行う上で、重要なデータになるということです。多くの検討書や試験データ、そして製造現場の技能など、今までに蓄積・洗練された技術が、新製品開発に大きく役立っているのです。過去の技術資産と新技術を融合することにより、他社には真似のできない素晴らしい製品を作る…明電舎はそれを実現できる会社だと思っています。 

壁に突き当たり開発の本質に気づく

入社3年目、新設計のダイナモメータの開発に関われるチャンスをもらいました。当時は経験も薄く、かなりのプレッシャーを感じ、とにかく無我夢中で設計していました。開発の初期段階では、解析結果を基に設計プランを立てテストをして行くのですが、数値に頼りすぎたせいか、何度も行き詰まってしまいました。入社当初は、数値との格闘が開発の本質だと思っていましたが、その時に幾つかのプランを用意するような柔軟な発想を持つことで、設計をスムーズに進められることを指導されました。また、現場スタッフのアドバイスは、経験に基づく数値化できない技術者の貴重な勘であり製品開発の大きな力になりました。このプロジェクトを乗り越えられたのは、「迷っても最後に決断するのは自分だ」という強い意志を持って前へ進みつつ、たくさんの人の後ろ盾をありがたく感じながら仕事に取り組んだからです。本当に一人では乗り越えられなかったと思います。

これからチャレンジしたいこと

今後、自動車業界における環境への配慮とそれを担う技術・製品は、社会インフラ構築の中で、今よりもさらに大きな位置づけになっていくでしょう。低炭素社会の実現に向けた自動車開発も、よりスピードを増すことが予想されます。つまり、排ガスの浄化と燃費向上の両面で、熾烈な自動車開発が行われていくはずです。そのような状況を前に、明電舎にはより優れた試験システムの開発が求められています。私たちは、その期待に応えられる製品を提供できる技術力を身につける必要があり、将来に向けた技術基盤の構築を今からしなくてはなりません。そのためにも、現在行っている新製品の開発を必ず成功させ、今後のさらなる飛躍に結び付けたいと思っています。また、明電舎の試験システムの優秀さは、北米の自動車産業を中心に海外の企業からも注目されています。今後はグローバルなマーケットでも活躍したいと考えています。