サステナビリティ

創業者の故郷 山口県岩国市で“明電舎ものづくり教室”を開催しました~「ものづくり」の楽しさと大切さを伝えるために~

2018年11月20日

株式会社明電舎(取締役社長 三井田 健/東京都品川区)は、11月20日、当社創業者 重宗芳水(しげむねほうすい、以下、芳水)の出身地である山口県岩国市で“明電舎ものづくり教室”を開催しました。芳水の母校である岩国市立岩国小学校(入学当時は錦見小学校)の6年生150名に、モータを組み込んだ工作キットの組立てと遊びを通じて「ものづくり」の楽しさを伝えました。
今回の教室開催では、岩国市教育委員会、岩国小学校など学校関係者様をはじめ、岩国市の元教育長で書籍「モートルの父 重宗芳水」(今井誉次郎 1943年著)復刻版出版(2017年)にご尽力された佐古利南様から多大なご支援、ご指導を頂戴いたしました。

【創業者 重宗芳水について】
芳水は、1873年(明治6年)7月11日、岩国藩の小禄の藩士の家に生まれました。上京して、遠縁に当たる三吉正一の経営する電機工場に入り、1889年(明治22年)から東京工手学校(現在の工学院大学の前身)に夜間通学、機械科で学びました。三吉電機工場の日清戦争後の不調に際して独立、1897年(明治30年)に東京市京橋区(現在の東京都中央区)で明電舎を創業しました。創業当初の従業員は11人で、輸入品の発電機・電動機などの修理やスイッチなどを製造していましたが、その後扇風機や制御器具、電灯器具、配電盤の製作などを手掛けるようになり、さらに発電機や電動機の製造へと事業を拡大し『モートルの明電』の地位を築きました。努力家で探究心が強かった芳水は、全力を傾注して独自の設計法を考案し、1901年(明治34年)には国産初の回転界磁型三相交流発電機を完成させました。1917年(大正6年)には明電舎を株式会社とし、初代社長となりました。同年12月30日、44歳で死去。

【”明電舎ものづくり教室”について】
明電舎ものづくり教室は、当社が創業110周年を迎えた2007年から今日まで地域貢献活動の一環として継続している行事です。電機メーカの社会的責任として、次代を担う子どもたちに「ものづくり」を体験してもらうことでその楽しさと大切さを伝え、興味を持ってもらうことを狙いとしています。
授業では、モータを組み込んだ市販のボール型工作キットを児童自らが組み立て、完成させ、動かして遊びます。開催では認定特定非営利活動法人コアネット(代表理事 平林 克敏/東京都品川区)と協働し、当社グループの従業員もインストラクターを務めています。
国内主要5事業拠点を中心にこれまで11年間にわたり継続的に開催し、これまでのべ140校、9千人以上の子どもたちにものづくりの楽しさを伝えてきました。



当社は創業者 重宗芳水のものづくりに対する情熱と「世のため、人のため」の精神を受け継ぎ、これからも「ものづくりの心」を次代に伝えていく活動を継続してまいります。

 

本件及び取材に関するお問い合わせ先

株式会社 明電舎  広報・IR部 広報課
電話 03-6420-8100