充放電システム電池充放電装置 HJシリーズ
HJ-SD8シリーズは、8チャンネル/1ユニットの充放電装置で、電池の基礎研究・開発から寿命試験・評価試験まで幅広い測定に対応します。
1台のパソコンシステムで128チャンネル16ユニットまで増設可能で、多チャンネルの同時試験や多彩な電池特性試験のデータ解析が可能です。
測定データは最速10msecで取込み、電圧・電流の急激な変化を捉えます。
応答速度は100μsec以下でキャパシタの測定に向いています。
各装置とも参照電極を使用した3電極方式によるハーフセル(半電池)の測定ができます。
本シリーズは、20mA~10Aの機種があり、HJ1020mSD8型では最小±2nAの電流制御が可能です。
また、規格品の他、制御電流2000Aまで、 お客様仕様の装置・システムも製作しています。
特長
HJ1001SD8/HJ1005SD8/HJ1010SD8(標準型)
- 全チャンネルの測定データを最小10msecで取得
- 長時間測定では、充電・放電切替時の1分間を10msec間隔で自動記録(トランジェントレコーダ機能)
- 制御モードは、定電流(CC)・定電力(CP)・CC/CV・CP/CV・定抵抗放電
- 1測定に50パターンの条件設定が可能(最大20ステップ/1パターン)
- 実車走行シュミレーション機能搭載(1ステップ約100,000段、1段の最小幅 10msec)
- 規格の異なる機種を1システム内に混載して使用可能
HJ1020mSD8(微小電流型)
- 最小2μAレンジを搭載、±2nAの制御電流設定が可能
- 最大制御電流は ±20mA
HJ0610SD8Y(汎用型)
- 研究・開発用充放電装置HJ1010SD8を小型・軽量化
- システム的回生機能により、ランニングコストを大幅削減(放電エネルギーを他のチャンネルの充電エネルギーに使用)
- 48chを1ラックにコンパクトに収納
仕様一覧
型 式 | HJ1020mSD8 | HJ1001SD8 | HJ1005SD8 | HJ1010SD8 | HJ0610SD8Y | |
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チャンネル | 出力 | 8ch | ||||
設定 | チャンネルごとの独立方式 | |||||
設定範囲 | 電圧 | -2~10V | -2~6V | |||
電流 | ±20mA | ±1A | ±5A | ±10A | ±10A | |
時間 | 0.1秒~100日(分解能:0.1秒) | |||||
電圧レンジ | 10V | 6V | ||||
電流レンジ | 20mA~2μA Auto |
1A~100μA Auto |
5A~500μA Auto |
10A~1mA Auto |
10A~100mA | |
制御モード | 定電流(CC)、定電流/定電圧(CC/CV)、定電力(CP)、 | CC,CC/CV,CP | ||||
定電力/定電圧(CP/CV)、定抵抗放電(CR) | ||||||
最小サンプリング間隔 | 10ms:SD8 | 10ms | ||||
3電極方式の測定 | 対 応 | 無し | ||||
通信方式 | LAN | |||||
制御確度 | 電圧 | 設定値±0.05%±1mV | ±0.1%F.S. | |||
電流 | 設定値±0.05%±0.05%F.S.(F.S.の10%以上) | ±0.1%F.S. | ||||
電力 | 設定値±0.1%±0.1%F.S | ±0.2%F.S. | ||||
計測確度 | 電圧 | 読取値±0.05%±1mV | ±0.1%F.S. | |||
電流 | 読取値±0.05%±0.05%F.S. | ±0.1%F.S. | ||||
電力 | 読取値±0.1%±0.1%F.S. | ±0.2%F.S. | ||||
入力抵抗 | 断線検出off | 10GΩtyp | ||||
断線検出on | 220MΩ | |||||
保護回路 | 過電圧検出、過電流検出、電圧線断線検出 | |||||
電源 | 電圧(単相) | AC110~240V | AC200~240V | AC200V | ||
容量 | 200VA | 350VA | 1000VA | 2500VA | 1500VA |
ソフト機能
測定ソフト SD8 Client
操作画面
測定ソフト画面は、装置の動作状態を表示する「システムモニタ」・「ユニット」・「チャンネル詳細」の各部と、チャンネルに設定された測定条件を表示する「測定条件」の各部から構成されています。各画面の右クリックメニューから、グラフの切替や測定の開始・停止などが簡単にできます。
模式図を確認しながら高速多段ステップ等のパターンを作成することができます。
オフラインであらかじめ測定条件を作成しておいたり、システム構成を確認・編集することができます。
画面の構成やサイズが自由にカスタマイズ可能です。フルHD等の高解像度モニタを最大限活用したり、モニタを2台以上接続し必要な情報をより多く並べ見ることができます。
モニタを2台活用した例
システムモニタ
測定開始操作画面
全チャンネルの動作状況を表示し、動作制御のためのチャンネル指定や測定条件を表示するためのチャンネル選択を行うことができます。
測定条件設定
測定条件設定画面
測定ステップやパターンを作成し、各種切替条件(ステップ終了条件、パターン終了条件、モジュール電池の測定終了条件、測定終了件)を設定します。作成した測定条件を他のチャンネルに一括コピーすることができます。
トレンドグラフ
トレンドグラフ画面
トレンドグラフ画面は最大16枚開くことが可能で、1枚のトレンドグラフ画面は最大8チャンネル分のグラフを表示することはできます。
X軸に時間または電気量、Y軸に電圧・電流・電力の他、オプションのアナログ項目(温度・セル電圧)を表示できます。
測定ソフト SD8 Client Analyzer
測定ソフト上でチャンネルを指定し、解析ソフトでその測定データを直接表示することができます。
グラフ機能
解析グラフ画面
グラフ上でクリックした場所のポイントデータを数値表示したり、選択した範囲の電気量や静電容量、内部抵抗を計算できます。
グラフは、X軸に時間・Ah・Ah/g・サイクル(モード指定可)の設定およびdQ/dVグラフ描画やサイクル単位での重ね書きができます。
インピーダンス変換ユニット:HJE-100
HJE-100
- ロガー計測時の漏れ電流の影響の低減
- 高入力インピーダンス:100GΩ
電池ホルダー
- 簡易型の2端子と電圧降下を考慮した4端子型の2種類
- 専用ケーブルで充放電装置HJ-SD8とワンタッチ接続
HH2032T
HH2032FA
HH18650FA
電源回生式電池充放電装置
回生式充放電装置
- ユニット化された高電圧・大電流の電池・キャパシタの開発から寿命評価に至る幅広い用途に対応
- 充放電量の制御を半導体のスイッチング動作で行い、高効率でランニングコストを低減
- 放電時の電力を回生して、エネルギーを有効活用
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- 電気化学営業部