生産調達部
商学部 商学科卒 / 2014年入社
S.A.

S.A.

工場全体を見た上で、
最適な調達を実現する。

初期配属の海外営業で
学び取ったこと。

学生時代に1年間、海外留学をした際、改めて日本のものづくりの良さを実感。就職活動ではメーカーの海外営業を志望し、なかでも出会った人の魅力に惹かれた明電舎に入社しました。入社後は希望通り、変電機器関連製品の海外営業の部署に配属され、3年間、営業経験を積みました。その中で印象に残っているのは、ドバイ支店に駐在したこと。当社は数十年前からドバイの市場に参入し、大きな実績をあげていましたが、私が駐在した当時は競争が激化しつつありました。加えて、日本国内とは言語も商習慣も異なり、日本の当たり前も通じない。そうした環境下でいかに当社製品の魅力をお客様に伝えていくかが問われました。そんな中、現地のお客様への対応をきめ細かく行いながら営業活動に奔走。「2020年ドバイ国際博覧会」に向けて市場が活発化していた背景もあって一時期は10数件のプロジェクトに携わり、そのうち4件を駐在期間に納入完了しました。グローバル環境下でのお客様との折衝ノウハウや、そこで自己主張する大切さなどを学び取ったことは、私自身の成長の糧となり、自信にもつながりました。

国内外を舞台に、
ダイナミックな調達業務を展開。

入社4年目の生産調達部への異動当初は、正直、戸惑いました。生産調達部の沼津地区は、8工場すべてと関わり、調達する部品も膨大でその業務も煩雑。これまで自分が取り組んできたダイナミックな海外営業の仕事とは毛色が異なると感じたのです。しかしその一方で、営業経験を通して蓄積した知見・ノウハウを活かしつつ、工場全体を見た上での調達ができれば、経営にとってより効率的、効果的な調達を実現できるし、自分の仕事としても面白くなると感じました。そこで当時の上司に伝えたのが、「従来の購入品ごとの担当ではなく、工場全体を見る担当になりたい」。その思いが叶って、工場の利益計画・生産計画を達成するためのマネジメント業務を行った上で全体最適な調達戦略をつくり、それに基づいた調達実行及び機能強化を担う業務にアサインされました。その中で印象に残っているのは、総受注額400億円にのぼる当社最大規模のシンガポールの鉄道案件で、調達のプロジェクトリーダーを担当したこと。4年間にわたって、3つの工場をまたがり、かつシンガポールの工場でも生産するという壮大なプロジェクトにおいて、国内外のサプライヤーからの部品調達を実行しました。そんな中でダイナミックな仕事に携わっている手応えを改めて実感しました。

より良い調達へ。
その挑戦に終わりはない。

直近の目標は、2024年中期経営計画の最終年度を迎えるにあたって、これまで自分が担ってきた「製品製造に関する調達活動及びその戦略立案・機能強化」の成果を見届けること。その成果を、次の中期経営計画に活かし、より発展した形で調達部門のプレゼンスを上げていけたらと思っています。明電舎の調達はまだまだ伸び代があり、やれることはたくさんあると思いますし、その挑戦に終わりはありません。それを強く認識したのは、2040年における明電グループの未来を検討する「MEIDEN MIRAI VISION 2040」というプロジェクトに参加したこと。その中で、各部署から選抜されたメンバーたちと、明電舎は将来どうあるべきかについて熱く語り合い、未来ビジョンとして役員の方々にプレゼンしたことで、多くの気づきを得ました。自分では調達でダイナミックな仕事ができていると思っていましたが、全社で見るとまだまだ視野が狭かった部分もあったなと……。いつかは、自身が経営にコミットし、より良い明電舎を創造していくところに貢献していければと考えています。

メッセージ

自分の経験を振り返っても、就職活動は一期一会。これだけ多くの会社と出会い、オープンに会社のことを話してもらえる機会は他にありません。だからこそ、就活生の立場をフルに活かして楽しんでほしいですね。就職活動は人生の一つのターニングポイントになると思うので、後悔のないよう、自己分析も企業研究もしっかり行い、納得のいく形で終えてほしいと願っています。その結果として、当社で一緒に働く仲間となってもらえればより嬉しいです。

※内容は取材当時のものです。