装置工場 システム装置ユニット 品質保証部
理工学研究科 電気電子情報工学専攻修了 / 2018年入社
T.S.

N.M.

製品の最終品質を決める
最後の砦として責任を持つ。

社内試験・現地試験を通じて、
お客様ごとに異なる製品の
品質を見極める。

私が所属している品質保証部のミッションは、設計通りの製品品質が保たれているかを、試験を通じて確認すること。製造完了後、社内で確認し、さらに出荷後の現地運用まで関わり、製品の最終品質を決める、いわば最後の砦の重要な部署の一つです。
そのなかでも私は周波数60Hz帯である主に西日本地域の下水処理場や浄水場などの水処理プラントに納入する制御盤の社内試験・現地試験を担当しています。当社は受注生産方式で制御盤を製作しているため、お客様ごとに仕様が異なり、また、同じような種類に見えても中身は全く違うことがほとんどです。そのため製品知識、水処理設備や需要家のニーズについて覚えることが多いのが苦労する点です。入社5年目になりますが、いまだに初めてのことにぶつかります。だからこそ、毎回、何事も諦めずに取り組み続けることを大切にしています。未知のものや大きな壁にぶつかったとき、辛くても踏ん張り、着実に一つずつの問題をクリアし、乗り越えた先には必ず達成感が得られる。それがこれまで幾度も経験してきた実感です。

責任者として初めて
無事故・無災害の現地試験をやり遂げ
つかんだものとは?

入社2年目に責任者として初めて現地試験を取りまとめたことが印象に残っています。不安だらけで現地入りし、半年間にわたって、「ここはどうなっている?」とお客様や工事関係者に質問されては頭を悩ませつつ答える日々。工程の先々まで詰めていかないと工事も進まないので責任は重大です。そんななかお客様や工事関係者とできる限りコミュニケーションをとり、一つずつ問題を解消していきました。そして社内の上司や先輩の力を借りながらですが、無事故・無災害で現地試験をやり遂げた時には、お客様や工事関係者から感謝の言葉をいただき、自分が逃げずにやってきたことは間違っていなかったという達成感を得ました。また、この経験を通して、工程全体を見渡して計画を立て、優先順位を考えながら試験を推進していくノウハウ・スキルが身につき、大きく成長できたと思います。
さらにうれしかったのは、2年後、縁あって、また同じ現場に入ることがあり、2年前と同じお客様から「N.M.さんなら安心。来てくれてよかった」と言われたこと。2年前に頑張ってよかったなと改めて実感しました。

社内・現地試験を通じて得た知識を活かし
水処理設備を設計する仕事に
チャレンジしたい。

品質保証部でよく言われるのが、「すべてを疑いの目で見ろ」。設計担当がOKと言っていることをこちらが鵜呑みにしてよく確認をしなければ、ミスが素通りしてしまうこともあるからです。私たちが気づかなければ、最終的にお客様が不利益を被ることになるため、明電舎としてそれだけはあってはいけないことなのです。
最近こんなことがありました。非常用電源設備の更新のなかで、設計担当が気づいていなかった、更新後には必要がなくなる部品について指摘したのです。必要がないのについていたら、非常時に無駄に負荷をかけてしまい、本来動くものが動かないなどということにもなりかねません。事前に気づいてよかったと胸を撫で下ろしました。最終的には下水処理場が止まってしまい、トイレが使えなくなるという事態にも繋がりかねませんので社会的な責任は重大。そうした仕事に関わっていることに使命感を覚えます。
これまで社内・現地試験を通じて得た水処理設備についての知識や経験は自分の宝物。ゆくゆくはこれらを生かして、営業技術としてお客様と打ち合わせをしながら、水処理設備を設計する側の仕事にも取り組みたいと考えています。

メッセージ

業務を進めていくなかで、一人で完結できる仕事はありません。いろんな人と関わりを持ち、助けられたり助けたりするなか、自分が誠実な対応をすれば相手も誠実な対応で返してくれます。その意味で誠実な方、自分の気持ちに素直な方に入社してほしいと思っています。また、就活は自分の今までの人生を振り返るとてもいい機会。自己分析に時間をかけた分だけ、自分の選択に迷いがなく、後悔の少ない判断ができると思うので、大変だと思いますが頑張ってください!

※内容は取材当時のものです。