反応槽
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汚泥
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下水道システム一槽型脱アンモニア処理

一槽型脱アンモニア処理とは、アナモックス菌とよばれる嫌気性アンモニア酸化細菌を用いた高濃度アンモニア含有廃水向けの高効率かつ低コストな窒素処理技術です。200mg/L以上のアンモニア性窒素含有廃水の窒素処理に適しており、特に欧米の下水処理場における消化汚泥脱水分離液の窒素処理用として広く導入されています。

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特長

  • 脱窒処理コストの低減
    -消費電力量 ・・・ 従来法に比べ必要酸素量60%低減
    -薬剤消費量 ・・・ 脱窒に有機物不要、アルカリ剤低減
    -余剰汚泥量 ・・・ 独立栄養性細菌のため汚泥発生量低減
  • 省スペース
    -嫌気性アンモニア酸化細菌による高速窒素処理
  • シンプルな設備構成
    -独自の菌分離濃縮方法により、生物担体が不要
    -二槽型に比べ構成機器(反応槽、ポンプ等)が少ない
  • 豊富な実績
    -下水消化脱水ろ液を中心に、世界で40箇所以上

原理

従来の硝化脱窒処理では、硝化菌(アンモニア酸化細菌及び亜硝酸酸化細菌)の働きにより流入アンモニアの全量を硝酸まで硝化する必要がありました。
脱アンモニア処理では、好気性のアンモニア酸化細菌を利用し57%の流入アンモニアを亜硝酸まで硝化(部分亜硝酸化)すれば、生成した亜硝酸は残ったアンモニアと共にアナモックス菌の代謝により窒素への脱窒と約11%が硝酸に変換されます。
本法は、この脱アンモニア処理を1つの反応槽で同時に行い、従来の硝化脱窒の窒素代謝経路をショートカットすることで脱窒処理コストを低減します。
この窒素処理方法を脱アンモニア処理(Deammonification)と呼んでいます。

処理フロー

硝化と脱窒が1つの反応槽で同時に進行するように、曝気と撹拌を制御しながら、原水を間欠的に供給して回分式の窒素処理を行ないます。 処理に伴い汚泥が増殖しますが、サイクロンを用いて槽内の硝化菌を選択的に引抜き、槽内の微生物バランスを保ちます。これにより安定した窒素処理が可能となります。

 

一槽型脱アンモニア処理は、200mg/L以上のアンモニア性窒素含有廃水の窒素処理に適しています。
特に欧米の下水処理場における消化汚泥脱水分離液の窒素処理用として広く導入されています。
2014年時点、技術協力先のEssDe社では既に40ヶ所以上の実機導入実績があり、現在最も普及しているアナモックス菌利用脱窒処理法といえます。

 

エネルギー自給自足型下水処理 EssDe®

ABプロセスと呼ばれる下水処理技術に、一槽型脱アンモニア処理を利用した窒素処理技術を組み合わせることよって、嫌気性汚泥消化により下水汚泥からメタンガスを可能な限り多く生み出し、そのガスを利用したガス発電により得られた電力で下水処理場の全ての電力を賄う、いわゆるエネルギー自給自足型下水処理技術です。
欧州の下水処理場がこの技術を導入し、エネルギー自給自足を達成。現在、アメリカでも導入検討が進められています。

明電舎は、脱アンモニアと窒素除去の分野において、スイスの企業エスデ社 (EssDe GmbH) と連携協力しています。EssDe®は、EssDe GmbHの商標です。

URLhttps://www.essde.com/

この製品に関するお問い合わせ
[膜・水処理プラント部]

03-6420-7551