交流モータドライブ電源回生コンバータ THYFREC CV240S
負荷の回生電力を電源に戻す回生運転を行い、省エネに貢献するコンバータです。
製品特長
入力電流波形を正弦波になるように正弦波近似PWM電流制御を行い、電源側への高調波を大幅に抑制します。インバータと組合せて使用した場合、経済産業省高調波ガイドラインの「自励三相ブリッジ(K=0)」として扱うことができます。
当製品は、PWM制御方式の他に、120°通流制御方式を備えており、廉価な入力フィルタでの電源回生運転が可能です。急減速や頻繁に加減速を行うような用途に最適で、回生エネルギーを電源に戻すことで、大きな省エネ効果が得られます。
200V系:7.5~90kWの6機種、400V系:7.5~660kWの14機種をシリーズ化しています。
- 電源側の高調波電流を抑制
- 高力率制御の実施
- 電源回生運転による省エネ
- 共通コンバータ方式が可能
用途・ソリューション
周波数設定を急激に下げたり、減速などの時にインバータの出力周波数よりもモータの実速度のほうが大きくなった状態で運転すると、モータからインバータへ電気エネルギーが戻ってくることがあります。これを「回生」といいます。
通常、回生エネルギーはインバータの直流部に接続した回生放電抵抗器(DBR)で熱に換えて消費させます。この回生エネルギーを、電源回生用コンバータを介して電源側に戻すことにより、無駄に消費していたエネルギーを再利用することができ、省エネになります。
低圧の場合、THYFREC CV240S(電源回生コンバータ)と低圧インバータ(THYFREC VT240S)とを組み合わせて使います。高圧の場合、THYFREC VT710P(直接高圧形インバータ 電源回生タイプ)を使います。
複数台のインバータを使用している場合、インバータの直流部を結合し、コンバータを共通にした構成にすることで、省エネができる場合があります。
共通コンバータにした場合にも、放電抵抗器で回生エネルギーを消費することがあります。その場合は共通のコンバータに、電源回生タイプのコンバータを使うことで、さらに省エネが可能になります。
省エネ対応に関する情報は下記の資料をご覧ください。
仕様一覧
適用モータ | 7.5~660kW |
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定格直流出力電圧 | 200V系:DC317.5~360V 400V系:DC635~720V |
過負荷耐量 | 120%1分、150%1分 |
こちらの表に記載のない仕様については、問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
早見表
各シリーズにおけるモータの電圧や容量の範囲が一目で分かる早見表です。
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