ニュースリリース 2017年鉄鋼ライン向け高性能インバーターの販売を開始します

明電舎は、鉄鋼ライン向け高性能インバーターTHYFREC VT350(以下、VT350)を2017年11月より販売開始します。本製品は速度制御で駆動する一般産業機械だけでなく、張力精度が求められる鉄鋼薄板コイルラインへの適用が可能です。老朽化した既存設備の更新需要を見込んでいます。

鉄鋼ライン用インバーターとは

インバーターはモーターの電源周波数を自在に変えることでモーターの回転数を制御する装置です。鉄鋼ラインの中でも薄板ラインの巻出・巻取は、板の張力(トルク)の高度な制御精度が要求されます。鉄鋼ライン用インバーターVT350はそれらのライン制御に対応するため、電流・電圧検出精度や温度変化に対応した補償機能の向上を図っています。

主な特長

① トルク制御性能向上 最大制御精度±2%
トルク制御精度は±5%で、トルク制御応答を従来機720rad/s(ラジアンパーセック)から1,200rad/sに約2倍向上。定出力範囲も従来機1:4から1:5に改良し、制御モードにおいてもIMセンサ付ベクトル制御に加え、PMセンサ付ベクトル制御が可能。さらに「出力電圧検出ユニット(オプション)」を取り付けるとトルク制御精度は±2%を実現。

② 安全機能セーフトルクオフ(STO)内蔵
インバーターに安全機能セーフトルクオフ(STO)機能を内蔵したことで電路遮断を実現。
従来機の非常停止回路で使用していた磁気接触器(マグネットコンタクタ)が不要。

③ 多数台モーターの負荷バランス制御機能搭載(光通信)
複数モーターが入っている設備において、それぞれの負荷のバランスをインバーター間の光通信で速度とトルクの情報をやり取りすることで制御する機能を搭載。

④ 高メンテナンス性
トレースバック機能として故障発生時のデータをインバーターのフラッシュメモリに保存することで原因追及やメンテナンスが容易。

⑤ 環境配慮型製品
RoHS対応済、消費電力を従来機比1%削減。

今後の展開

当社製インバーターが導入されている鉄鋼製造ラインの約1,000台を更新ターゲットとし、年間100台以上の拡販を目指します。本製品は定期的に行われる鉄鋼ラインの更新需要を取り込めるほか、高度なトルク制御精度を要求されるクレーンや輪転印刷機などへの適用を目指してまいります。 


本件及び取材に関するお問い合わせ先

株式会社 明電舎  総務部 広報課
電話 03-6420-8100